あなたは歯周病対策をきちんとできている自信がありますか?
「毎日歯磨きをしているよ」
という方が多いと思いますが、歯磨きだけでは歯周病対策は不十分です。
この記事では、正しい歯磨き方法や歯磨き以外のケア方法についてご説明しています。
CONTENTS
11まとめ
1.歯周病対策には「正しい歯磨き」が一番重要です!
歯周病対策には、正しい歯磨きがもっとも大切です。
歯周病の大きな原因は「歯垢」
なので、歯周病対策をするためには、歯磨きで歯垢を除去することが一番重要です。
実は日本人の歯磨きは十分とはいえず、歯周病の人がたくさんいます。
厚生労働省のデータを確認すると、日本人の歯周病の人の割合は次の通りです。
15年前に比べると歯周病の割合は減少していますが、年齢を重ねるごとに歯周病の人の割合は増えて、55歳を過ぎると約半数が歯周病になってしまいます。
あわせて読みたい

日本人の歯周疾患の実態(「8割が歯周病」とは?)
(参考:e-ヘルスネットより)
放置すると、最終的には歯が抜け落ちてしまうのです。
歯が抜け落ちると、食べられないものが増えたり、見た目が悪くなったり、余計な治療費がかかったり、悪いことばかりです。
見た目に自信を持てなくなり精神的に落ち込んだり、栄養が偏って病気にかかりやすくなったり、歯周病のせいで生活に悪影響が出ることもあります。
2.そもそもどうして歯周病になるの?
歯周病が起こる仕組みを一言でお伝えすると、
「歯垢に含まれる細菌から毒素が放出されて、歯茎の炎症を引き起こすこと」です。
歯磨きが不十分だと歯垢が歯の周りに付着します。
歯垢は、細菌が繁殖した汚いものです。
細菌から毒素が放出されて炎症を引き起こし、歯茎が腫れはじめます。
歯垢や歯石が付着していると歯と歯茎の溝が深くなり、さらに歯垢や歯石が溜まりやすくなるのです。
軽度の歯周病である「歯肉炎」の状態から、より重度の「歯周病」に移行すると、口臭がひどくなったり、歯や周囲の骨が溶けて歯が抜けたり、口内環境が一気に悪くなります。
歯周病が起こる仕組みは、「歯垢に含まれる細菌から毒素が放出されて、歯茎の炎症を引き起こすこと」。
歯周病対策のために、正しく歯磨きすることが大切です。
3.歯周病を予防する歯磨きの仕方
歯周病を予防する歯磨きの仕方をご紹介しますね。
歯周病を予防するポイントは、歯周ポケットを意識した「毛先みがき」です。
歯周病は、歯周ポケットに入り込んだ汚れを落とすことで改善されていきます。
歯と歯茎の境目に歯ブラシを当てて、毛先で細かく磨くように意識しましょう。
ただ歯の表面を磨くのではなく、歯周ポケットを意識して歯磨きすることが大切です。
4.歯周病対策に効果的なアイテム(歯磨き粉やマウスウォッシュなど)
歯周病に効果的な成分
歯周病の対策には、次の作用と成分が注目されています。
歯周病対策を徹底したい人は、上記の成分が入った歯磨き粉を選ぶようにしましょう。
あわせて読みたい

5.歯周病対策に有効なアイテム
マウスウォッシュ(洗口液、デンタルリンス、口内洗浄剤)
うがいをするための液体のことです。
「液体歯磨き」と呼ばれることもありますが、歯磨きのように歯垢を落とすことはできませんので、あくまでも補助的なオーラルケアアイテムととらえてください。
マウスウォッシュが口臭対策に有効な理由は、歯周病予防に効果のある成分が含まれていることがあるためです。
ただ、マウスウォッシュには歯垢を落とす効果はありませんので、歯周病を直接治す効果はありません。
あくまでも補助的なアイテムとして使いましょう。
第一三共ヘルスケア ブレスラボ マウスウォッシュ(シトラスミント)

リベルタ デンティス オーラル リンス

ジョンソン・エンド・ジョンソン 薬用リステリン クールミント

刺激が強く、使用後のさわやかな感覚が長く続きます。歯周病予防に効果的な成分が入っているマウスウォッシュは、歯周病対策に有効です。
デンタルフロス / 歯間ブラシ
デンタルフロスが歯周病対策に有効な理由は、歯磨きでは除去できない歯垢を除去できるためです。
通常の歯磨きでは、歯と歯の間は掃除がしにくく、歯垢が溜まりやすいです。
デンタルフロスを使うことで、歯と歯の間の掃除ができるので、歯垢除去ができ、結果的に歯周病対策に繋がります。
オーラルケア「fluorfloss」

「ガムデンタルフロス」

ライオン「デントイーフロス」

6.歯周病になってしまったら?
もし歯周病になってしまったり、「歯周病かも」と思ってしまった時は、次の2つの方法でケアすることが大切です。
歯科医院で適切なクリーニングや歯磨き指導をうける
まずは歯科医院でしっかりとクリーニングを受けたり、歯周病予防の歯磨き指導を受けたりしましょう。
歯科医院でのクリーニングとは、歯垢や歯石を除去するものです。
特に歯石は自力で落とすことができませんので、歯の汚れが気になった時は歯医者さんに行くことをおすすめします。
歯石が多いと、歯垢の繁殖力も強いのです。
歯垢を増やさないためにも、歯石除去は大切です。
歯科医院での歯磨き指導は、歯科衛生士さんがしてくれるものです。
うまく磨けていない箇所が分かったり、歯並びに合った磨き方を知れたりするので、受けておくことがおすすめです。
自分でのホームケアを頑張る
歯科医院で指導を受けただけでけでは、歯周病対策は不十分です。
自宅できちんとケアできてはじめて、清潔な状態がキープされます。
歯磨き指導で教えてもらったことを実践したり、フロスやマウスウォッシュを使ったり、毎日の歯磨きを頑張ることが一番大切です。
7.歯周病の口臭対策
歯周病になると気になるのが口臭です。
歯周病になると独特の口臭が発生して、
「腐ったタマネギのような臭い」「卵が腐ったような臭い」「生ゴミのような臭い」と表現されることがあります。
①:オーラルケアをしっかりする
まずはオーラルケアをしっかりすることが大切です。
正しい方法で歯磨きをして、マウスウォッシュやフロスで追加のケアをすることで、ある程度は防げるはずです。
②:唾液を増やす
唾液の分泌量が減ると、口内の細菌が増えて、口臭が出やすくなります。
以下を意識しると、唾液の量を増やすことができます。
③:食べ物に気をつけて胃腸の調子を整える
ニンニクやアルコールなどの「臭い」が強いものは、口臭を悪化させます。
基本的なことですが、臭いの強いものを避けて、胃腸の調子を整えましょう。
④:歯科医院で相談をする
むやみやたらと対策をしても、口臭が治らないことがあります。
そんな時は歯科医院で相談し、原因をハッキリさせましょう。
8.歯磨き以外で歯周病対策する方法は?
こまめに水分を摂る
乾燥すると口内の細菌が増殖します。
特に人と話さない仕事をしていると、唾液が出にくくなり、口臭が起きやすくなります。
消臭作用のあるお茶などをこまめに飲み、口臭を防ぎましょう。
矯正治療を受ける
歯並びが悪い場合、矯正治療を受けると歯垢が溜まりにくくなり、口臭が緩和されることがあります。
矯正治療は見た目的にも機能的にもプラスが大きいので、歯並びが悪い人は検討してみましょう。
9.効果的に歯周病対策をしたいなら電動歯ブラシがおすすめ!
歯周病対策でしっかり歯垢を落としたいなら、電動歯ブラシがおすすめです。
実際に電動歯ブラシをおすすめしている歯科医も多く、筆者が歯科衛生士時代に勤務していた歯科医院でも電動歯ブラシがおすすめされていました。
特にブラウンのオーラルBシリーズは歯垢の除去力が高く、歯周病対策におすすめです。
オーラルBでのみ導入されている「回転式丸型ブラシ」
が歯を包み込み、汚れを除去してくれます。
オーラルBスマート7000は下記の特徴があり、おすすめです。
より効果的な歯磨きをして、歯周病を予防するなら、電動歯ブラシはおすすめですよ。
10.筆者がしている歯周病対策
オーラルケアマニアの筆者は、歯周病対策として3つのケアを心がけています。
参考程度に、ご紹介しますね。
それぞれご説明します。
定期的に歯科医院で歯周病の検査&クリ―ニングをしてもらう
どうしても歯石が溜まってしまうので、半年に一回は検診を受けて、クリーニングをしてもっています。
オーラルケアは、専門家に見てもらいながら、普段は自分でケアすることが基本です。
全て自分でケアしようとせずに、定期的に歯医者さんに見てもらうようにしましょう。
普段から電動歯ブラシで歯磨きをする
ここ3年くらいは電動歯ブラシを使っています。
歯垢の除去力が高く、体感としても「歯がツルツルになっているな」と感じます。
歯がツルツルになるようになってから、唾液のねばつきも気になりません。
本格的に歯周病対策をするなら、一度電動歯ブラシを試すと良いでしょう。
歯磨きの後はフロスを使って歯の間もしっかり掃除する
歯磨きで満足しているうちは、まだまだ歯周病対策が十分とは言えません。
どれだけきちんと磨いても、歯と歯の間に歯垢が残っています。
フロスは40~50mで500円前後と安いので、必ず使うようにしましょう。
11.まとめ
歯周病対策についてご説明してきました。
歯周病対策には、きちんとした歯磨きと追加のケアが大切です。
定期的に歯医者さんでクリーニングをしてもらい、電動歯ブラシを使って、追加でフロスも使いながらケアをしていきましょう。
ぜひ、まだ手磨きの方や買い替えで電動歯ブラシの良さを体感してみてくださいね(^^)