まだ小さなお子さんは自分でオーラルケアができないので、親御さんが虫歯にならないように気をつけてあげたいですよね。
虫歯予防で手軽なものだとフッ素入りの歯磨き粉を使うなどの方法があります。
しかし、ネットなどで調べると
「フッ素は飲み込むと危険」「副作用がある」という内容の記事もあります。
「子供に使っても安心なのか?」など気になる疑問にお答えします!
1.フッ素入りの歯磨き粉とは?
虫歯予防に効果的なことで知られるフッ素ですが、具体的には次の3つの作用で歯を守ってくれます。
再石灰化とは、食事をした後に歯から溶け出したカルシウムやリン酸が歯に戻ることをいいます。
これを促すことで、酸に溶けにくい強い歯にすることができます。
このようなフッ素の働きによって、虫歯になるのを防ぎ、さらにごく初期の虫歯なら進行を止めることも出来ます。
フッ素入りの歯磨き粉は、そんなフッ素ケアが手軽に自宅でできるとても便利な商品です。
もちろん、市販の歯磨き粉は歯科医院で使うフッ素よりも濃度が低いものが使われていますが、毎日のホームケアとしては十分効果があります。
お子さんだけでなく、大人もフッ素入りの歯磨き粉で虫歯対策をするのはとても有効ですよ。
2.フッ素の気になる疑問にお答えします
ここからは、フッ素に関するよくある疑問についてお答えします。
フッ素入りの歯磨き粉は飲んでしまっても平気?
ネット上では、「フッ素入りの歯磨き粉は飲み込むと危険!」など不安をあおるような記事もあるので、小さなお子さんのいるママは使わせるのをためらってしまうと思います。
子供用のフッ素入り歯磨き粉を適量使うくらいなら、
副作用などの心配はありません。
もちろん毎日大量に飲み込み続ければ体に異常が出ることもありますが、子供用の歯ブラシに豆粒大の歯磨き粉をつけて磨く程度なら、間違えて飲み込んでしまっても大丈夫です。
どのくらいのフッ素量なら平気?
目安としてフッ素の安全上限値についてお話しすると、
フッ素は体重1kgあたり1日に0.1mgまでなら、摂取しても安全です。
つまり体重が15kgなら、フッ素量は1.5mgまでが安全上限値だということです。
子どもが1回の歯磨きに使うフッ素量の目安が約0.2〜0.4mgだとすると、それをすべて飲み込んでしまっても安全だということですから、心配することはないでしょう。
もしどうしても不安なら、フッ素入りの歯磨き粉は夜寝る前だけに使うようにするのもいいと思います。
フッ素で子供の歯に白い斑点ができるって本当?
これは、フッ素の大量摂取を毎日のように続ければ本当に起こることがあります。
”歯のフッ素症”と呼ばれ、主に5歳ごろまでに大量のフッ素を摂ると、歯に白い斑点や茶色のシミができてしまう病気です。
ただし、これはアメリカの特定の地域で、高濃度のフッ素が配合されている川の水を飲み続けた子供に起こった症状なので、フッ素入りの歯磨き粉を使っているくらいでは歯のフッ素症にかかる心配はないでしょう。
フッ素入りの歯磨きをした後は水を飲まない方がいいの?
フッ素は、口の中にできるだけ長く残しておくことで、虫歯予防の効果を発揮します。
そのためフッ素入りの歯磨き粉を使った後は、うがいを1回だけして、そのあと1時間は飲食をしないのが理想です。
お子さんが歯磨きをする前に、喉が乾いていないか聞いてあげるといいでしょう。
もし時間に余裕があるのなら、1回目の歯磨きは歯磨き粉をつけずに磨き、すすぎもしっかりおこないます。
その後に、フッ素入りの歯磨き粉で磨いて1回だけすすぐようにすると、口の中の汚れをしっかり落とすことができます。
3.3~5歳になったらフッ素で虫歯予防
フッ素入りの歯磨き粉を使う目安としては、自分で歯磨きができるようになる3~5歳ごろです。
甘いお菓子なども食べるようになる年齢なので、フッ素でしっかり虫歯予防をしてあげてください。
ここで重要なのは、大人用のフッ素入り歯磨き粉ではなく、子供用を使うことです。
大人用は飲み込んでしまうことを想定して作られていないので、高濃度のフッ素が使われています。
子供用なら500ppm前後の低濃度のフッ素が使われているので、うがいが苦手なお子さんでも安心して使えます。
今はフルーツ味などのフッ素入り歯磨き粉などもたくさん販売されているので、お子さんが楽しく磨けるものを見つけてあげてください。
4.フッ素入りの歯磨き粉と一緒に使うと効果的!オーラルBの子供用歯ブラシ
最後に、フッ素入り歯磨き粉と一緒に使いたい、子供用の電動歯ブラシをご紹介します。
ブラウンオーラルBの「すみずみクリーンキッズ」

大手メーカーのブラウンが小さな子供用に開発した「すみずみクリーンキッズ」は、ポケモンが出てくる専用コンテンツを使って、ゲーム感覚で楽しく歯磨きできる電動歯ブラシです。
私も子供に使わせていますが、小さめのヘッドや極細毛ブラシなど、子供の口に合わせた設計になっているので、歯磨きが苦手なお子さんでもかなり使いやすいと思います。
しかも歯垢除去力がかなり高く、磨いた後の歯がツルツルになっているのには驚きました。フッ素入りの歯磨き粉と一緒に使うと、かなり効果的に虫歯対策ができそうです。
ただし、電動歯ブラシを使う時は、歯を傷つけないように研磨剤が入っていない歯磨き粉を使ってくださいね。
また、9歳ごろまでは親御さんが仕上げ磨きをしてあげるのも忘れずに。
正しいケアで、お子さんの歯を虫歯から守ってあげましょう。
5.まとめ
フッ素入りの歯磨き粉は、手軽にできる自宅での虫歯対策としてとても効果的です。
もしお子さんが飲み込んでしまっても、子供用の歯ブラシにつけるくらいの量では副作用の心配はありません。
ただし、大人用の高濃度フッ素をお子さんに使うのはNGです。
必ず子供用を使うようにしてください。
ぜひフッ素入りの歯磨き粉を使って、虫歯対策をしていきましょう。
ぜひ、まだ手磨きの方や買い替えで電動歯ブラシの良さを体感してみてくださいね(^^)