電動歯ブラシで歯周病予防はできる? 重要なのは磨き方だった・・・!

記事投稿日:2019年08月23日

記事更新日:2019年12月18日

電動歯ブラシ


 

1.導入

歯を失う原因のトップでもある歯周病。一度かかってしまうと治すことは難しく、進行すると歯が抜けてしまうこともある怖い病気です。では、手磨きよりも効率的に磨けると人気の電動歯ブラシは普通の手磨きよりも歯周病を予防する効果は高いのでしょうか?

はやみ すずか

元歯科助手で電動歯ブラシ愛用者の私が、電動歯ブラシと歯周病について詳しく解説してきます!

 

2.歯周病の予防は「歯ブラシを正しく使うこと」が大切

電動歯ブラシは手磨きよりも歯周病を予防する効果が高いかどうか?という疑問ですが、

 

結論から言うと「電動歯ブラシを正しく使わないと効果は同じ」です。

電動歯ブラシでも、正しい使い方を理解して磨けなければ歯垢(プラーク)は上手く除去できません。
結果的に磨き残しになってしまい歯周病につながってしまうことも…。中には電動歯ブラシを使っているからと安心してしまい、雑に磨くようになり歯周病が悪化するケースもあるようです。
 
歯周病の予防は、歯ブラシによる手磨きも電動歯ブラシによるブラッシングでも「歯ブラシを正しく使えているか」が大きなポイントになります。
 
もちろん電動歯ブラシの正しい使い方を実践出来れば、手磨きよりも効率的に磨くことができるので歯周病のリスクはぐっと下がっていきます。

 

3.そもそも歯周病はどんな病気?

歯周病とは、歯周病菌に感染することにより歯茎が炎症を起こし最終的には歯を支えている骨を溶かしてしまう病気です。歯周病は歯槽膿漏(しそうのうろ)とも呼ばれ、歯を失う原因のトップでもあり、多くの方が歯周病により歯を失っています。
 
私達の口の中には、およそ300~500種類の細菌が住んでおり、この細菌はブラッシングがしっかりと出来ていれば普段悪さをすることはありません。
しかし、ブラッシングが上手く出来ていなかったり、砂糖が口の中に残ったままだと細菌はネバネバした物体を作り出していきます。これが歯垢(プラーク)と呼ばれるものです。
この歯垢(プラーク)1mgの中にはなんと10億個の細菌が住みついていると言われ、細菌の中には歯周病を引き起こす細菌も存在しています。
 
上手く歯磨きが出来ていないと、プラークが残ったままになり歯周ポケットの中に入り込んだ細菌が毒を出しながら、歯茎や骨などの歯周組織を破壊していきます。最終的には歯を支えている骨を溶かし歯が抜けてしまうのです。
 
むし歯の無いキレイな歯だったのに、歯周病が原因で根っこから抜けてしまった!なんてこともありえる怖い病気が歯周病なのです!


歯周病になる主な原因は「磨き残し」

歯周病になる大きな原因は、正しい歯ブラシが出来ていないことによる「磨き残し」です。他にも喫煙や歯ぎしり、不規則な食生活などが挙げられますがブラッシングがしっかりと出来ていれば歯周病にかかるリスクはぐっと下がっていきます。
 
歯周病にかからないためには、正しいブラッシング方法を知り、毎日続けることでお口の中に歯垢(プラーク)を残さないようにすることが大切です。


 

4.正しいブラッシングの方法

以下で電動歯ブラシと手磨きによる歯みがきの正しいブラッシング方法をご紹介しています。どちらもブラシの当て方が特に重要になってきますので、しっかりと習得しましょうね!

電動歯ブラシの正しいブラッシング方法

電動歯ブラシに歯磨き粉やジェルを付けた後、ブラシ部分を歯の1本1本に当てながら磨いていきます。
この時、ブラシの当て方ですが歯のかみ合わせの面はブラシを歯に対して90度(垂直)の角度で当てていきます。ブラシの表面をまんべんなく当てることで振動が上手く伝わり、効率よく汚れが落ちていきます。
 
また、歯の側面も同じようにブラシを歯に対して90度の角度であてるようにしましょう。
 
そして忘れてはいけないのが、歯と歯茎の境目である「歯周ポケット」です。ブラシを45度の角度にし、ブラシの毛先が歯周ポケットに入り込むように当てると、入り込んだ汚れもキレイに落ちます。
だいたい上の歯と下の歯を右と左に分け、各エリア30秒~1分ずつかけて磨くようにして下さい。

 

上の歯 右半分:30秒~

上の歯 左半分:30秒~

下の歯 右半分:30秒~

下の歯 左半分:30秒~


電動歯ブラシを使う時の注意点

電動歯ブラシを大きく横に動かさない

電動歯ブラシでのブラッシングの際、ブラシ部分を歯に軽く当てるだけで効率的に磨けますので横 や縦にゴシゴシと動かさないようにして下さい。

 

電動歯ブラシを強く押し付けすぎない

茎を傷つける原因にもなりますので、強く押し付けることもしないようにしましょう。

 

長時間磨きすぎない

電動歯ブラシの一般的なブラッシング時間は2分~3分です。長時間磨いてしまと歯や歯茎を傷つけ る原因にもなりますので注意しましょう。


歯ブラシ(手磨き)の正しいブラッシング方法

手磨きによる歯ブラシの当て方も、基本的に電動ブラシと同じになります。かみ合わせの面には歯に対して90度の角度で当て、歯と歯茎の境目である歯周ポケットはブラシを45度の角度にし、ブラシの毛先が歯周ポケットに入り込むように当てながら磨いていきます。
 
前歯の裏側などは、磨きにくい場所なのでブラシを縦にして磨くようにしましょう。
手磨きでのブラッシングの場合は小刻みにブラシを動かすようにし、1から2歯を20回ほどこすりながら磨くようにしましょう。

歯ブラシを使う時の注意点

歯ブラシを大きく動かさない

ブラッシングの際に、大きくブラシを動かしながら磨くと磨き残しの原因になります。小刻みに動かし、歯ブラシの毛先がしっかりと磨きたい部分に当たっているか意識しながら磨くようにして下さい。

 

強い力で磨きすぎない

歯垢を落とそうと力を入れて磨くのは歯と歯茎を傷つける原因にもなります。軽い力でもしっかりと歯垢は落ちますので優しく丁寧に磨きましょう。

プラークの付きやすいところをイメージして磨く

手磨きでも電動歯ブラシによるブラッシングでも一番大事なことは歯垢(プラーク)の付きやすいところを意識して磨くことです。
 

歯と歯の間

歯と歯肉の境目

かみ合せの面

以上のエリアに歯垢(プラーク)は特につきやすくなります。これらの部位に歯ブラシの毛先が届くように意識してみがきましょう。
 
また、磨く順番を決めれば磨き忘れを防ぎ、まんべんなく磨くことができます。歯ブラシだけでなく歯と歯の間のデンタルフロスや歯間ブラシを併用すると、さらに歯周病を予防することができますよ。
 

 

5.歯周病予防に強い電動歯ブラシ3選

歯を失う原因でもある歯周病ですが、歯周病予防に効果的なおすすめの電動歯ブラシを3つご紹介していきます!それぞれの強みを参考にして自分に合った1本を見つけてみましょう。

 

ブラウンオーラルBジーニアスシリーズ

ブラウンオーラルBの電動歯ブラシは、歯科医院で使うクリーニング機器と同じ「丸型ブラシ」を採用しているため、歯医者さんが推奨する正しい歯磨きを実践できます。

 

丸いブラシが歯ぐきのキワまで歯の1本1本を包み込み、高速上下運動で歯垢をたたいて浮かし、 左右反転運動で浮いた歯垢を除去。さらには約0.01mm の極細毛を採用した「やわらか極細毛ブラシ」が付属しているので歯垢が溜まりやすい歯周ポケットにもしっかりとブラシが入り込み、歯垢をかきだします。

 

最上位モデルであるジーニアスシリーズは、歯磨き時にブラシを押し付けすぎない「押し付け防止センサー」がついていたり、スマートフォンアプリと連動し、磨き残しを知らせてくれるガイド付きで磨き残しのないブラッシングが可能になりました。
歯科医院でのクリーニングしてもらったかのような仕上がりになり、歯周病の原因になる歯垢(プラーク)を効率的に除去出来るので、歯周病予防としてもピッタリの電動歯ブラシです。


フィリップスソニッケアーダイヤモンドクリーン スマート

フィリップスの電動歯ブラシ、ソニッケアーは音波と水流の2つの組み合わせで音波水流を発生させ歯垢を効果的に除去できる電動歯ブラシです。
 
1人1人の歯と歯ぐきの形に合わせて変形するブラシ部分が歯の表面のカーブにぴったりとフィットするので、効率的に歯垢(プラーク)を除去してくれます。

 

最上位モデルのダイヤモンドクリーンは、5つのモード、3つの強さ設定が可能でスマホと連携して正しい磨き方をガイドしてもらえますので初心者の方にも使いやすい電動歯ブラシです。

 


パナソニックドルツ EW-DP52

パナソニックの電動歯ブラシ、ドルツ最上位モデルのEW-DP52は2つのモーターを搭載し、ヨコ振動にタタキ振動を加えた独自開発の「W音波振振動」が特徴。
 
歯周ポケットの汚れをかき出すヨコ磨きと、歯間の汚れにアプローチするタタキ磨きで、届きにくいところまでしっかりとブラッシングすることができ、歯周病の原因になる歯垢(プラーク)を効率的に落としていきます。

 

さらに、ドルツのブラシ「極細毛ブラシ」と呼ばれる毛先約0.02mmの極細毛が歯周ポケットに入りこみしっかりと汚れをかきだします。


 

6.まとめ

はやみ すずか

電動歯ブラシだからといって、手磨きよりも歯周病予防効果が高いとは限りません。手磨きでも電動歯ブラシでも、重要なのは正しい使い方でブラッシングが行えているかどうかです。歯垢(プラーク)の磨き残しは歯周病の大きな原因ですので、効率的にプラークが除去できるように正しい歯みがき方法を知りましょう。電動歯ブラシは正しく使えば手磨きよりも大幅に歯垢を除去できますよ!

 


はやみ すずか

元歯科衛生士の目線から見たオススメの電動歯ブラシをご紹介!
ぜひ、まだ手磨きの方や買い替えで電動歯ブラシの良さを体感してみてくださいね(^^)