1.導入
手磨きよりも効率的に汚れを除去できる電動歯ブラシ。自宅にいながら歯科医院レベルのケアができるということで、電動歯ブラシに移行する人が多くなっています。
しかし、いざ購入しようとしても各メーカーから色々なモデルが販売されていて、どれを購入したらいいかわからない…という方も多いのではないでしょうか?
今回はさまざまな歯ブラシを使ってきた私がおすすめする、人気の電動歯ブラシをメーカー別に比較してみました!
2.電動歯ブラシの大手3社の特徴を比較
電動歯ブラシの大手メーカーと言えば、ドイツ発の「ブラウン」、オランダ発の「フィリップス」そして日本発「パナソニック」の3社が有名です。こちらの3社は国内シェア率のほとんどを占めているほど、信頼のあるメーカーとして多くの人に利用されています。
各メーカーからは、最も高価な最上位モデル、比較的リーズナブルに購入できる中位モデル、お手頃価格で買える廉価モデル、さらにはお子様用のキッズモデルなどが販売されています。
価格は
・最上位モデルだと2万円~
・中位モデルであれば1万円~
・廉価モデルだと1万円以内
が相場のようです。
最上位モデルと中位モデルの大きな違いについて
中位モデルでは、歯みがき機能の他に「タイマー機能」や「押し付け防止センサー」などの機能がついています。さらに上の最上位モデルになると、通常のブラッシングモードの他に「ガムケアモード」など数種類のモードが設定できることや、スマホとの連携で磨き残しのチェックやブラッシング指導が受けられる特別な機能がついていることが大きな特徴です。
初心者であれば、それほど多くの機能は必要ありませんが、どうせなら電動ブラシの特別な機能も使ってみたいところ。コスパが良く、ブラッシングモード以外の機能もついている中位モデルから始めてみるのがいいでしょう。
ブラウン オーラルB


価格帯
中位モデル10,000円代~、最上位モデル20,000円代~
ブラウンのオーラルBでは最上位モデルのジーニアス9000が26000円~、人気の高い中位モデルのPRO2000シリーズだと12000円~と電動歯ブラシの中では比較的リーズナブルに購入することができます。
主な良い点
ブラウンのオーラルBの良いところは何と言っても強力な洗浄力!電動ハブラシの中で唯一「回転式」というブラシの動きを取り入れ、左右反転運動と高速な上下運動で汚れを強力に除去します。
さらにオーラルBのブラシ部分は他の電動歯ブラシとは違い、丸い特殊な形状をしているため歯を1本1本包み込みながら磨けるのも大きな特徴です。
この特殊な動きとブラシの形を持つオーラルBの電動歯ブラシは、歯科医院で歯のクリーニング時に使われる専用の機械と同じ形状をしており、まさにプロにクリーニングしてもらったかのような磨きあがりを自宅で体感できます。
他の電動歯ブラシと比較しても、むし歯や歯周病の原因になるプラーク(歯垢)を落とす力はトップクラス!強力に汚れを落としつつも、ブラッシング時の圧力が強すぎるとランプが光る「押し付け防止センサー」を搭載しているため、歯と歯ぐきを傷めることなくケアすることが出来ちゃいます。
日本歯科医師会が推奨しているだけでなく、世界中の歯科医院で推奨されている電動歯ブラシですが、最上位モデルでも2万円代と比較的コスパもよく初心者の方にもおすすめです。
強力な洗浄で効果的にプラークを除去
歯科医院と同じブラシの形で歯を磨きやすい
最上位モデルで2万円代とコスパがいい
主な気になる点
オーラルBのブラシ部分は丸い形をしており、普段手磨きで使っている歯ブラシとは違う形状をしています。そのため、最初は違和感を感じたり、歯磨き粉が飛び散ってしまうなど使いこなすまでに慣れが必要なことも
慣れるまでに時間がかかる
歯みがき粉が飛び散ることも
フィリップス ソニックケア―

価格帯
中位モデル10,000円代~、最上位モデル30,000円代~
最上位モデルのダイアモンドクリーンスマートで37000円~、中位モデルのプロテクトクリーンプレミアムで13000円~と他の電動ブラシメーカーと比較しても、ややお高めの価格設定です。
主な良い点
音波による高速振動で「音波水流」を発生させ、磨きにくい歯と歯の間や奥歯の裏もしっかりと磨けるフィリップスのソニッケアー。高い洗浄力がありながらも、音波振動のみで磨くため、歯や歯茎に優しい電動歯ブラシです。毛の硬い歯ブラシや振動が強い電動歯ブラシが苦手…という人におすすめ。
また、最上位モデルではスマホのアプリと連動し、磨き残しの部分やブラッシング指導をしてくれるハイテクな機能も搭載しています。
電動歯ブラシのデザインもシックで、付属のグラス型充電器に立てかけるだけで充電できるおしゃれな見た目も人気です。
音波水流で磨きにくい部分の汚れも除去
高い洗浄力でも歯ぐきと歯に優しい
見た目がおしゃれ
主な気になる点
最上位モデルが3万円~と他のメーカーに比べて手を出しにくい価格帯なこと、替えのブラシが高価なこともありコスパの面が気になります…
また、電動歯ブラシのブラシ部分が大きめの作りになっているため、日本人の小さい口には大きすぎるという声も。
価格設定が高い
ブラシ部分が大きく磨きにくいことも
パナソニック ドルツ

価格帯
中位モデル10,000円代~、最上位モデル20,000円代~
最上位モデルのドルツEW-DP52が23000円~、中位モデルのドルツEW-DL54で12000円~と、こちらも他の電動歯ブラシと比較するとリーズナブルな価格設定です。
主な良い点
音本の会社であるパナソニックから販売されているドルツ。
こちらも音波振動によるヨコ磨きタイプの電動歯ブラシですが、ヨコ振動にタタキ振動を加えた「W音波振動」を採用していることが大きな特徴です。
歯科医院で推奨している磨き方の「スクラビング法」と「バス法」の動きを再現し、歯周ポケットの汚れを除去。さらにタタキ振動により磨きにくい歯の間の汚れを除去します。
さらにドルツの大きな魅力が充電時間の短さにあります。1時間充電するだけで、最大90分の使用(12日分)が可能。その早さは他の電動ブラシと比較しても断トツの早さ!充電に対するストレス無く使用することが出来ます。
持ち運び用の電動歯ブラシ「ポケットドルツ」はパナソニックの人気商品で、スタイリッシュでシンプルな見た目からも女性に人気の高い電動歯ブラシです。
歯科医院推奨の歯みがきが出来る
充電完了までが早い
見た目がおしゃれ
主な気になる点
他の電動歯ブラシがスマホと連動して使用できるのに対し、ドルツは最上位モデルでもスマホに対応していません。電動歯ブラシに必要な最低限の機能のみ搭載しているため、磨き残しのチェックがしたい!という人には物足りないかもしれません…
アプリとの連動には対応していない
他のメーカーと比べると機能が少ない
3.目的別おすすめブランドはコレ
コスパやプラークの除去力で考えるならオーラルB、おしゃれさで考えるならソニッケアーやドルツがおすすめです。理由と一緒にそれぞれ説明していきますね!
価格帯で考えた時
オーラルBがおすすめ
押し付け防止機能やスマホとの連動で磨き残しを確認できる機能など、フル機能が搭載された最上位モデルで26000円~と、他の電動歯ブラシと比較してもコスパが最高!中位モデルにも押し付け防止センサーなど、初心者には十分すぎる機能がついて12000円~と挑戦しやすい値段が魅力です。
フィリップスのソニッケアーは最上位モデルになると3万円を超え、電動歯ブラシの中では高価になります。ドルツもオーラルBと変わらない値段ですが、搭載してる機能の充実度をみてもオーラルBに軍配が上がります。
スマホ連動やタイマーなどフル機能搭載で2万円代
他のメーカーと比べても機能に対してのコスパがバツグン
歯垢除去率で考えた時
オーラルBがおすすめ
むし歯や歯周病の原因となるプラーク(歯垢)を徹底的に除去したいのであれば何といってもオーラルBがおすすめ!
唯一、電動歯ブラシの中で回転式のブラシを取り入れているため、上下運動と回転運動を組み合わせた動きで汚れを浮かしながらプラークを根こそぎ除去します。
1本1本包むように磨ける、丸型のブラシもオーラルBならでは。
さらには、電動ブラシに重要な替えブラシの種類も豊富で、通常ブラシに比べ約2倍の柔軟性をもつ極細毛と通常毛を組み合わせた「やわらか極細毛ブラシ」や、歯と歯の間にある歯垢をしっかり落とす「歯間ワイパー付きブラシ」、やや傾いたブラシで歯ぐきにもぴったりと沿う「マルチアクションブラシ」などさまざまなブラシが用意されています。
歯科医院と同じ唯一の丸型ブラシを採用している
回転しながら歯を全体的に包み込み根こそぎプラークを除去できる
充電機能で考えた時
ドルツがおすすめ
電動歯ブラシを使う上で重要な充電時間を比較してみましょう。フル充電が出来るまでブラウンのオーラルBが12時間、フィリップスが24時間かかるところ、最も優秀なのは約1時間でフル充電が出来てしまうのがパナソニックのドルツです。
さらに、ドルツは充電が完全に切れてしまった状態からでも2分充電するだけで1回の歯磨きができる「クイックチャージ機能」を搭載しているため、充電を忘れてしまった場合でもすぐに歯磨きをすることが出来ます。
他のメーカーは10時間以上かかるところドルツは1時間でフル充電
2分充電するだけですぐに使えるクイックチャージ機能付き
充電時のおしゃれさで考えた時
ソニックケアーがおすすめ
常に充電が必要になる電動歯ブラシですが、洗面所に置いておくには見た目も重視したいところ。フィリップスのソニッケアーは充電器がスタイリッシュなグラス型になっており、グラスに立てるだけでおしゃれに充電しておくことができます。洗面所の雰囲気を壊すことなく、華やかな雰囲気がでるので使うのも楽しくなりそう。
他にはないグラスタイプの充電器を採用
立てかけるだけで充電が可能
4.電動歯ブラシは壊れやすい?
電動歯ブラシは壊れやすいのでは?と心配して、どのメーカーが長持ちするかということを考える方もいるようですが、はっきり言うと大きな違いはありません。電動歯ブラシを買ったけどすぐに壊れてしまった!購入して5年経ったけれどまだまだ使えます!と電動歯ブラシユーザーによって様々です。
もちろん電子機器なので、通常の歯ブラシよりは汚れをこまめにふき取るなどお手入れが必要です。
丁寧に使ってあげればその分長持ちしますし、故障しても保障期間があります。
電動歯ブラシは何といっても通常の手磨きより、プラーク(歯垢)の除去率が高く虫歯や歯周病のリスクをグッと減らしてくれるメリットがあります。その点を理解して、電動歯ブラシを選びましょう。
今回はさまざまな歯ブラシを使ってきた私がおすすめする、人気の電動歯ブラシをメーカー別に比較してみました!
5.まとめ
今回ご紹介した人気の電動歯ブラシ大手3社がシェア率も高く、信頼も厚いので初心者の方でも挑戦しやすいでしょう。
電動歯ブラシの一番の目的は、何といっても歯垢(プラーク)がしっかりと除去できること!その点を重視しつつコスパの面を考えると、ブラウンのオーラルBやパナソニックのドルツがおすすめです。
自分の目的や使ってみたい機能を明確にしてベストな電動歯ブラシを見つけてみましょう!
ぜひ、まだ手磨きの方や買い替えで電動歯ブラシの良さを体感してみてくださいね(^^)