1.導入
リーズナブルな安価モデルは電池式、値段が上がる中位・上位モデルは充電式の電動歯ブラシが多いようです。
自宅ではすでに毎日のケアとして電動歯ブラシを使っている人も多いと思いますが、
自宅用と持ち運び用では選び方の基準が違うので、購入してから後悔しないようポイントをおさえておきましょう。
充電タイプの電動歯ブラシを使うにおいて、充電時間や充電の劣化が気になるところ。
歯科医院で働いていた&電動歯ブラシを愛用している筆者が
詳しく解説していきます。
2.充電時間の目安と持続時間
今回は大手の電動歯ブラシメーカー3社
「ブラウンのオーラルB」「フィリップスのソニッケアー」
「パナソニックのドルツ」の電動歯ブラシの充電時間を比較してみました。
使用時間は満充電した後の標準的な使用(1日 2回、1回2分間)を目安にしたものです。
オーラルB
ブラウン社から販売されている電動歯ブラシのオーラルB。
電動歯ブラシでは唯一歯科医院と同じ丸型のブラシを採用しており、
歯を1本1本包み込みながら強力にプラークを除去できる電動歯ブラシとして人気があります。
オーラルBの電動歯ブラシは充電が完了するまでに12時間~18時間かかり、
満充電状態では最大5日間~2週間充電なしで使い続けることが出来ます。
(ただし商品により異なります。)
満充電にかかる時間:12時間~18時間
完全に充電が切れた場合、15分の充電で2分間(1回分)の使用が可能
満充電まで12時間、最大2週間使用が可能な商品
1ジーニアス10000
2ジーニアス9000
3ジーニアス8000
4スマート7000
5スマート5000
6スマート4000
7PRO2000
満充電まで16時間、最大5日間使用が可能な商品
1PRO500
2すみずみクリーン
3すみずみクリーンキッズ
ソニッケアー
フィリップスから販売されている電動歯ブラシのソニッケアー。
音波による高速振動で「音波水流」を発生させ、
磨きにくい「歯と歯の間」や「奥歯の裏」もしっかりと磨ける電動歯ブラシです。
満充電までに必要な時間はどの電動歯ブラシも最大24時間。
他のメーカーの電動歯ブラシに比べると長めの充電時間ですね。
満充電後は最大で2週間~3週間ほど充電なしで使用可能です。
満充電にかかる時間:24時間
満充電まで24時間で、最大2週間使用が可能な商品
1ダイヤモンドクリーンスマート
2フレックスケアープラチナコネクティッド
満充電まで24時間で、最大3週間使用が可能な商品
1ダイヤモンドクリーン
2フレックスケアー、フレックスケアープラス
3ヘルシーホワイトプラス
ドルツ
パナソニックから発売されているドルツ。
ヨコ振動にタタキ振動を加えた「W音波振動」を採用していることが大きな特徴の電動歯ブラシです。
ハイグレードモデルからエントリーモデルまで、17時間の充電で90分(約22日間)と
他の電動歯ブラシに比べると電池は長持ちです。
また、ドルツの大きな特徴としては、
ハイグレードモデルとスタンダードモデルEW-DA43の電動歯ブラシにクイックチャージ機能がついていることです。
クイックチャージ機能とは、完全に充電が切れても2分間充電するだけですぐに使用できる機能で
充電が切れていた!という時でもストレスなく歯みがきをすぐにすることが出来ます。
満充電にかかる時間:17時間
完全に充電が切れた場合、2分の充電で2分間(1回分)の使用が可能
満充電まで17時間、最大22日間の使用が可能な商品
1ハイグレードモデルEW-DP53
2ハイグレードモデルEW-DP33
3スタンダードモデルEW-DA43
4エントリーモデルEW-DL55
5エントリーモデルEW-DL35
満充電まで17時間、最大7日間の使用が可能な商品
1お手軽モデルEW-DL35
3.充電しすぎる「過充電」の心配はありません!
充電式の電動歯ブラシの場合、必要以上に充電しすぎることにより電池部分が発熱したり、
最悪の場合は発火の心配もある「過充電」を心配したりする方もいると思います。
しかし、電動歯ブラシにおいて過充電の心配はありません。
通常の電動歯ブラシは、満充電状態になるまでに12時間~24時間という長い時間が必要になるため、
充電電流がかなり少なく、電池に負担をかけることはまず無いです。
充電器にさしっぱなしのまま保管が可能であると説明されています。
4.充電のしすぎで電動歯ブラシは劣化する?
充電式の電動歯ブラシには「充電池」という電池が内蔵されており、
通常この電池は自分で取り外すことが出来ません。
この充電池の寿命は2年~3年ほどで、長い間使っていると充電の持ちが悪くなってきます。
その場合、メーカーに充電池を交換してもらう必要があります(有料)。
多くの電動歯ブラシは、この充電池に「リチウム電池」を採用しています。
リチウム電池は常に満充電状態にしておくと充電池の劣化が早くなるといったデメリットがあり、
常に充電器にさしっぱなしで保管している場合は劣化が進み、寿命が短くなるリスクはあります。
しかし、電池を長持ちさせる裏技があります。
以下でリチウム電池を使っている電動歯ブラシを長持ちさせる裏技についてご紹介していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
5.電動歯ブラシの充電池を長持ちさせる裏技「活性化」
充電式の電動歯ブラシに採用されているリチウム電池は、
満充電状態にしておくことにより劣化しやすくなるというお話をしましたが、
このリチウム電池を出来るだけ長く使うための「活性化」という裏技があります。
オンの状態にすることです。
電動歯ブラシが長期間充電切れの状態であったり、
初めて使う場合にはオフの状態になっているのでこの活性化をする必要があります。
活性化の仕方としては、購入後、使用前に電動歯ブラシをフル充電(24時間ほど)してください。
フル充電後は、そのまま充電をせずに充電が切れるまで使い切ります。
電池を使いきってからフル充電すると、毎回使用するたびに充電するよりも、充電池の持ちが長くなります。
その後は半年に1回など、定期的にこの活性化を行い電動歯ブラシの充電池を活性化させることにより、電池が長持ちします。
※リチウム電池を使っていない電動歯ブラシは活性化の必要はありません
6.まとめ
電動歯ブラシの平均的な充電時間の目安は12時間~24時間ほど。
フル充電後は最大2週間~3週間使用できるものがほとんどです。
これだけ持つのであれば、通常の生活でも旅行に持っていく時にも不便なく使えますね。
充電しっぱなしによる過充電の心配はありませんが、
リチウム電池を使用している電動歯ブラシは充電し続けることにより電池の劣化が進みやすくなります。
定期的に「活性化」を行って、長持ちさせるようにしましょう!
ぜひ、まだ手磨きの方や買い替えで電動歯ブラシの良さを体感してみてくださいね(^^)