電動歯ブラシで歯石は落とせる??歯石を作らない磨き方を解説!

記事更新日:2020年06月20日

電動歯ブラシ

高速振動で手磨きよりも効率的に汚れを落とすことが出来る電動歯ブラシ。
歯を失う原因のトップでもある歯周病を予防するためには、普段から電動歯ブラシで効果的な歯磨きを行い「歯石」がつくのを防ぐ必要があります。

では、ついてしまった歯石は電動歯ブラシで落とすことが出来るのでしょうか?

はやみ すずか

デンタルケアマニアで歯科医院に長く勤めていた筆者が、電動歯ブラシと歯石について詳しく説明していきます!




歯石は歯医者に行かないと除去できない

結論から言うと、電動歯ブラシだけでは歯石の除去自体は出来ません。

電動歯ブラシの強い振動で歯石も取れるのでは?と考えている人もいるかと思います。
しかし、出来てしまった歯石は名前の通り固い石のようになってしまっているため、ブラシなどの柔らかいものでは除去することは出来ないのです。

歯石を除去するには、歯科医院の専用のクリーニング機器を使い砕きながら除去していく必要があり自宅での歯磨きでは歯石は除去できないということを覚えておきましょう。

そもそも歯石ってどんなもの?

そもそも、よくCMや歯科医院で耳にする「歯石(しせき)」はプラーク(歯垢)といったネバネバした細菌が最終的に石灰化したもので、歯茎と歯の間に沈着する硬い石のようなものです。

白っぽかったり、黒ずんでいたり、黄ばんだような色をしており自分の歯ブラシで除去することは出来ません。

歯石はどうやって出来る?

口の中に残っているプラーク(歯垢)はそのまま放置しておくと、唾液中のカルシウムやリン酸と結合して石灰化が始まり、個人差はありますが約2~3日で固い石のようになっていきます。

このプラークは普段の歯磨きや唾液により流され、蓄積されることはありません。

しかし、歯ブラシが上手くできない場合、ブラシが当たっていない部分に溜まり石灰化を起こしながら歯石が出来てしまうのです。

歯石ができやすい場所

虫歯や歯周病の原因にもなる歯石は、プラーク(歯垢)が唾液の中の成分により石灰化して沈着すると説明しました。
私たちの口の中には、唾液腺といって唾液が出てくる腺が存在します。

そのため、唾液が出やすい場所ほど石灰化が起こりやすく、歯石が出来やすくなるのです。

歯石ができやすい場所2つ

下の前歯の裏側

上の奥歯の外側


この2か所は特に自分でも歯磨きがしにくい場所なので、プラークが残りやすく歯石が出来やすい場所でもあります。
この他にも、歯並びが悪く歯ブラシのブラシ部分が届きにくい場所も歯石が出来やすい場所です。

歯石によって起こる悪影響

歯石自体が毒を出したりするというわけではありません。
しかし、歯石の表面は石のようにデコボコしているため細菌が付着しやすく細菌の温床になってしまうのです。

歯石に溜まった細菌が、歯周病や口臭などのさまざまなお口のトラブルを引き起こしていきます。

歯石はどうやって除去するの?

一度出来てしまった歯石は自分の歯磨きでは取ることは出来ません。
歯科医院の超音波スケーラーや手動のスケーラーと呼ばれる専用の器具によって、砕きながら除去していきます。

歯のクリーニングの時に、キーンと歯にしみるようなクリーニングをされたことがあるかと思いますが、あれが超音波スケーラーです。
尖った金属がついた機械を超音波の振動で動かし、固い歯石を砕いて除去していきます。

その後、取り切れなかった歯石をスケーラーと呼ばれる器具で手動で丁寧に取り除いていきます。

基本的に自分は見えにくい部分に歯石は溜まりやすいため、歯科医院でプロの手によって落としてもらいましょう。

電動歯ブラシで歯石の予防はできる

はやみ すずか

電動歯ブラシで歯石が除去できないのなら、普通の歯ブラシでも電動歯ブラシでも変わらないんじゃ…とガッカリしている方、そうではありません!


一番重要なのは、歯石になる前に原因となるプラーク(歯垢)を除去することです。

その点電動歯ブラシは、普通の歯ブラシよりも各段に歯垢の除去力が強いため、正しく電動歯ブラシを使えていれば歯石が出来るのを大幅に防ぐことができます。
出来てしまった歯石を落とすことは出来ませんが、新しく出来る歯石を防ぐことは可能です。

このことを頭に入れて、普段から電動歯ブラシでケアをし定期的に歯科医院でクリーニングをしてもらうと歯周病にかかるリスクがぐっと下がります

電動歯ブラシでの歯石をつくらない効率的な歯磨き方法

ここでは、歯石を作らない効率的な電動歯ブラシでの歯磨き方法をご紹介します。

まず電動歯ブラシに歯磨き粉やジェルを付けた後、電動歯ブラシのブラシ部分を歯の1本1本に当てながら磨いていきましょう。

この時ブラシの当て方ですが、歯のかみ合わせの面や歯の側面はブラシを歯に対して90度(垂直)の角度で当てていきます。
ブラシの表面をまんべんなく当てることで振動が上手く伝わり、効率よく汚れが落ちていきます。

忘れてはいけないのが、歯と歯茎の境目である「歯周ポケット」です。
この部分は特にプラークが溜まりやすい部分になります。
ブラシを45度の角度にし、ブラシの毛先が歯周ポケットに入り込むように当てると入り込んだ汚れもキレイに落ちますよ。

先ほど説明した歯石の出来やすい部分、下の前歯の裏側と上の奥歯の外側は念入りに磨くようにしてください。

だいたい上の歯と下の歯を右と左に分け、各エリア30秒~1分ずつかけて磨きましょう。

舌で歯を触ってザラザラ、ヌルヌルしているようだとプラークがついているままです。
きれいに磨けていると舌触りがツルツルになるので、歯磨き後、舌で触ってチェックして気になる部分だけピンポイントで磨きなおすのもおすすめです。

まとめ

残念ながら出来てしまった歯石は電動歯ブラシで落とすことは出来ません。
歯科医院で専用の機械を使いながら落とす方法が一般的です。

しかし、歯石は出来る前に原因となるプラークを溜めないことがもっとも重要です!
歯垢を落とす効果のある電動歯ブラシを正しく使うことによって、手磨きよりも数倍歯石を防ぐことが出来るので、日頃から意識して歯磨きをしていきましょうね。

はやみ すずか

元歯科衛生士の目線から見たオススメの電動歯ブラシをご紹介!
ぜひ、まだ手磨きの方や買い替えで電動歯ブラシの良さを体感してみてくださいね(^^)